このKENWOODのMDプレーヤーは、私が何度か引っ越しをしたにもかかわらず、唯一手元に残っていたというオーディオ機器なのです。
そうですね、今回復帰するまでのおよそ6~7年は通電もしていませんでした。
本体にヘッドフォン端子でも付いていたなら、それなりに稼働もさせていたと思うのですが、昨年の復帰時に恐る恐る導通させたところ、幸い何事もなく復活してくれた根性のあるプレーヤーです。
しかしながら、稼働後数週間後に電源回路のヒューズが飛んでしまい、慌ててアマゾンで中華製の安価ヒューズを入手してなんとか動作させました。
オリジナルと全く同じヒューズが1個9800円って信じられませんでした。(高い理由がわかりません。)
暫くは調子よく稼働していたのですが、やはり古い機器にはつきものの、経年劣化によるMDの読み込みエラーや再生中の音飛びが頻繁に起こりだしたので、某オークションで時期メインMDプレーヤー候補を探していたら、たまたまSONYの業務用MDS-E12が目に付き、良く調べもせずに勢いで落札してしまったのです。
競合が少なく本体や動作の方も問題なさそうで、程度も良かったのでついついポチってしまいました。
私も落札する前に、ダメもとで自己流のメンテナンスをすればよかったのに、買ってからメンテを実施したのです。
ピックアップ清掃及び可動部のグリスアップで、DMF-7002Sはまた蘇ったのです。
DMF-7002Sだけは、たとえ再生ができなくなっても手放すようなことはしない!!と決めていたので、修理もできたのはラッキーでした。
何故なら、7002SのDACは素晴らしい音質を持っているからです。
再生ができずとも、モニター機能があるのでDACとして活用できるから捨てるのは実にもったいない話です。
KENWOODとSONYこの2つのプレーヤーの個性は全く違っていて、優柔不断な私は甲乙つけがたい音調なのです。
7002Sは、ソニーに比べて線は細いけど解像度が良く、透明感、爽やかな艶も聴かせつつ音の陰影をハッキリ聴かせてくれる音調は個人的にすごく気に入っているのです。
一方、SONYは業務用として淡々と仕事をこなす風で、線はKENWOODより太く中低域が元気でメリハリのある音調で、これもまたソースによっては聴きごたえのあるMDプレーヤーなのです。もう少しだけ高域の押しが欲しかったけど、元気なサウンドは聴いてて気持ちがいいです。
ただし、NR-1609への接続がSONYはコアキシャル(同軸ケーブル)で、KENWOODはオプティカル(光ケーブル)なので、それぞれのケーブル特有の影響があるのかもしれません。同軸はベルデンで光ケーブルはSONY製というw
またそのうち、逆パターンでケーブル交換してみようかなと思います。
いまのところ、ジャズやロック(わりと古い音源)はSONYで、アコースティック系やヴォーカルはKENWOODとか、使い分けできるのでとても幸せです。
MDのタイトルや曲名を入れるのは断然ソニーの方がいいです。
とにかくキーボードつなげれば直接カナ入力できますし、時間もそんなにかかりません。
リモコンで操作するよりも本当に楽です。
MDS-E12はピッチコントロールも付いているので、例えば山下達郎の曲をピッチ上げて行けば竹内まりやになるのか?あるいはその逆に竹内まりやのピッチを下げて行けば山下達郎になるのか??と言うように遊んだりもできます。
(やってみましたが、そこそこ似ている程度でしたw)
何より業務用と言う事で耐久性に期待して、ほとんど世間では見向きもされていないMDプレーヤーの存続を願い購入した次第なのです。
あぁ、やっぱり私は天邪鬼なオーディオ愛好家ですよね。
あ、いやいやもっと深いマニアはいますよね。
オープンデッキとかカセットデッキマニアその他アナログ系とか。メタルテープとかリールテープなんか今の時代入手できるのでしょうかね? MDメディアもそのうち入手不可とか、あっても高額になってしまう可能性も無きにしも非ずかな。
今の時代USBメモリ一つあれば事足りる世の中ですけど、MDもなかなかいい音聴かせてくれますし、これからも大切に使っていこうと思います。
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