ortofon Concorde1614

オリジナルカラーのサランネットロゴ



つ、ついに我が家へコンコルドスピーカーが到着!! よくぞ戻ってきてくれました!!


ortofonの歴史から抹殺されたSP もはやオーパーツ


コンコルド139を手放して、およそ15年ぶりの再会かな。実は6月29日には届いたのですが、この日は腰に違和感があって、配達の方にここまで入れてもらって1日放置してたんですよね。
情けない話だけど (;´・ω・)

翌日、ワクワクしながら取り急ぎS-CN301-LRと交代に、黒御影石の上にセッティング。
前の139のイメージが残っていたせいなのか、この1614はとにかく大きい!!
そりゃS-CN301-LRの3倍近く大きいものだから凄い違和感w
この日のために捨てずにおいていた黒御影石とピッタリのサイズ。
オリジナルのスパイクを4か所にねじ込んで机の奥から引っ張り出してきた、たぶんオヤイデのステンレススパイク受けに乗せてイージーセッティングが完了!!



不用意に持つと危険なスパイク



で、早速動作チェックのために音出し開始したところ、特にスピーカーには問題はなさそうです。
各ユニットから間違いなく音は出ています。

さて、腰を据えて改めてネット局のjazzを聴いたのですけれど、これがもう

「最高!!」


としか言いようがない!! なんなのでしょうこの超高域から超低音までのつながりの良さ。
バランスが最高にいい。
このツイーターに惚れ込んで、探し続けただけあって、約15年の時を経た努力は見事に報われた感じであります。
音の方も色あせずにきちっと出ていて綺麗な高域がとても魅力的です。


美音高域を受け持つツイーター


このチタン薄板ドームに金を蒸着した振動板は、ハイスピードで伸びがあってクリアで且つ、緻密な表現力を持つツイーターであり、奥行き感も艶も非常に良い。
マイナーチェンジ後の(1614s/139s)ソフトドーム型ツイーターは聴いたことが無いので、正確なコメントができませんが、イメージ的に若干柔らかさが加味されマイルドになった高音の傾向なのかな?
何れにせよ、私はツイーターに惚れ込んでスピーカーを選ぶ、数少ない人間の一人なのです。w
そしてこのツイーターと絶妙のコンビネーションで中低域を聴かせる16cm径のパルプコーンウーファーもまた、見ているだけでも美しい!! 
出音はナチュラルなのだけどパワフルで明瞭な低域を量感豊に再現してくれるのです。
あぁ やっぱ総合的にみてこのスピーカーは、

「絶対美音なのである」


美しくかつ華麗にパワフル! 奥行きと音場の広さ表現も文句ありません。アンプとの相性の良し悪しでずいぶん感じ方も変わるかな?と思っていましたが、全く持ってそんな心配は杞憂でした。
私の再生環境では1614の性能と大きさを鑑みた場合、オーバースペックなのかもしれませんが、そこは余裕の美音を堪能できる付加価値を買ったと言う事で納得しております。





16cmのウーファーも美しい






ジャズはもとより最近の音源版であるロックを聴いても、実に気持ちよく鳴ってくれます。なので、アコースティック系、ヴォーカルなんぞは手の動き、口元の動きが見えてきそうなくらいリアルです。





上のようなジャズは、NR-1609のヴォリューム加減でステージからの距離が想像できます。ヴォリューム上げるほどステージに最前列まで行くし、下げれば遠くから全体的に見渡す感じがボヤけず緻密に再現されます。もうまじ最高です。(*´з`)



先月、令和の時代に果たして今の音楽シーンに‥云々って書き込みましたけど、なんのなんの十分すぎるというか、今だからこそ本領発揮しているのだ!!と言っても過言ではないと思います。
当然一聴しただけで私のメインスピーカーとなりました。
ちなみに、S-CN301-LRは既にPCモニターの両サイドに鎮座しております。
301と1614を比較すると、サイズ的に見てターボ全開でレスポンスの良い低音を出すイメージの301。V8NAエンジンの滑らかでパワフルな低音を奏でるイメージの1614。
高音域は圧倒的に1614ですね。ハイレゾ未対応にしても伸び、色気、陰影は話になりませんですね。もっとも素材も違うし比べること自体に無理がありますけどね。





ずっと眺めていたいフォルム




ところで、オルトフォンのスピーカーって当時どれくらい売れたのだろうか?と言う疑問。
アナログ中心であるオルトフォンが作ったのでイマイチ受け入れられなかったとかで、あまり話題にならなかったのかな?
とにかくモノが無いのですよね。シリーズ3兄弟 3姉妹の末っ子105はそのサイズに似合わない鳴りっぷりと、美音でそこそこ売れていたと記憶しているのですが、例のツイーター搭載の139,1614は盛り上がりに欠けたように感じるのは私だけかな?
今回、購入にあたっていろいろネットで情報を探していましたけど、なかなか見つからずに苦労しました。
頭の隅には常に139あるいは1614をゲットするという意識を持っていたので、たまたまタイミングよく見つけて購入できたのは幸運でしたけど。

実はコンコルドシリーズのオーナーのほとんどがこの美音に魅せられて今現在も手放すことが無いから、品不足なのである!!と、私は思いたいのですが、どうでしょう?

だって、このスピーカーは間違いなく「名機」ですよ。
しかも稀少性のあるツイーター搭載ですよ。チタンに金ですよ。w

いや、親の欲目と言うか苦労して買った、あなただから「痘痕も靨」でそう言うんだよ!!って思われるかもですけど、聴けば聴くほど甘くとろけそうな気分になれるのは名機の証だと思います。
決して聴き疲れしない音色なのに、緻密で雄大な音場を展開して朗々と唄うスピーカーはそう多くはないと思います。
SPUでおなじみのortofonダンパー技術で製作されたエッジ部など、偽りのない本物で創造された音は本当に素晴らしいと思います。
発売当時の価格から見ての個人的感想になりますけど、もし今同じように作ったらどれだけコストがかかるのか想像もつきませんです。
もし、逆に売れなさ過ぎて根本的に品不足と言う事なら、もうこれは幻のポケモン並み超レアスピーカーになっちゃいますよね(笑

おそらく今後オルトフォンブランドから自社スピーカーは製造販売されることは無いであろうと推測(公式サイトのスピーカー群についての歴史記載一切なし)されますので、現存する個体、新旧含めて手元にあるだけで十分価値のあるスピーカーだと言えるでしょう。
それは、忽然と姿を消した高度文明の遺物のように・・・・・ 
 
以上、憶測、願望を踏まえた私の戯言でした。

ortofon Concorde1614に限っては、既に交換パーツ等は無くサポートも受けることができないので、現存する個体を大切に使うしかないというのは確認済みであります。
(105.139は未確認です)

1614が朽ち果てるのが先か、私が他界するのが先かわかりませんけど、一生モノのお宝スピーカーとして大切に使っていきたいと思います。




 18年前のカタログ

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