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2台目 AKG



巷で高評価のモニターヘッドフォンを買ってみました。

特に現在使っているAKG K701に不満があるとか調子が悪いとかじゃぁ無いのですが、あまりにも絶賛記事が多いので、「ほんまかいなぁ?」って素朴な疑問に対してこれは使ってみるしかないよなぁ~って軽い気持ちで買っちゃいました。

これってきっと禁煙成功の弊害だと思われますなぁ。自分で言うのもおかしな話ですけれど。今まで煙となって消えていた現金が、お財布の中で明確にビジュアル化され、しばらくの間消費されずに保管されているものだから、天下無敵の気分に陥り調子に乗ってつい、購入ボタンを押してしまうのだと思います。

ちなみに今日で断煙263日目です。





さて、手元に届いたこのヘッドフォン。しげしげと眺めるもモノは見た感じ結構チープです。K701と比較してしまうからそう見えるのか、いやいやこれはどう見ても趣味性豊かな造形じゃないですよ。正に現場で使う作業着的いや工具的感触ですわ。

で、すぐに聴いてみたのですが、ファーストインプレッションは音が中央で籠って高い所から低い所の音がもつれあって団子になっているような感じでした。「はいはい、なるほどそーですか。」と想定内の音に私はすぐに、じゅんじぃ風の熟成加工へと進めたのです。私はエージングとは言いませんw 「熟成」です。いい塩梅に育て上げるのです。この過程がまた楽しいんですよね。


早速、いつもよく聴くお気に入りのアルバムファイルを作成する間「砂嵐CD」(世間ではエージングソフトと言うらしい)をリピート再生して、その後片道5時間くらいのアルバムファイルをリピート再生して約60時間から72時間ほど放置して置きました。途中5時間おき位に聴いてみたりするのですけど、確実に音は良くなっていくのがわかります。

約72時間熟成させた後に聴いてみたら、音場も当初に比べたらかなり広がって1音1音の分離、解像度が凄く良くなって非常に聴きやすくなっていました。
私は開放型(オープンエアー)派で、鼓膜に直接圧がかかるような密閉型ヘッドフォンは体質的に受け入れられないので絶対買わないのですが、このK240スタジオのセミオープンと言う何とも中途半端な構造のおかげでなんとかOKという状態であります。なので、どうしても開放型と比べると若干籠りがちではあるものの、中低域はすこぶる締まって量感ある再生音が出ているようです。言い方を変えればセミオープンって半分密閉と言う事でしょ。そりゃ低音出るわなぁ。

高音域はいい感じです。凄く伸びてて透明感も私の好みです。

総合的にみて、この価格でこの音質は凄いと思います。確かに絶賛に値すると検証できた感じです。あと低価格なのにリケーブルできるという点も凄くポイント高いと思います。
ヘッドフォンアンプ通してノーマルケーブルでの感想なので、もっと高品位なケーブルをつなぐと更にフラットな音質が得られるんじゃないでしょうか。

1本ドイツ製のケーブル買ってみようと現在思案中ですが、たぶんすぐ買っちゃうと思いますけどね。(笑







あ、そうそう上の使用中のK240画像と表題のK240画像との相違点わかりますでしょうか?

実は開封直後と言うか、この商品全て最初は表題の画像の通りなんです。
ユニットの耳パッドの最下部はRLくっついているんですよ。

何が言いたいのかと言いますと、とにかく自分だけでしょうがノーマルだと側圧が無茶苦茶きついんです。
「なんか俺、頭だけ成長したのかな?」あるいは「単に顔が大きいだけなのか?」って悩むくらい側圧がきつくて、上の画像のように頭頂部の2本のフレームワイヤーのR(曲げカーブの半径)を大きくして広げた画像なんです。
ノーマルだと1時間も装着していたら耳の周辺が痛くなって耐えられなくなるのでムッチャ広げてしまいました。
音はいいけどやっぱ作りはチープですな。マジで現場で使う質実剛健な工具的一面なのだと思いました。潰れたらまた買いなおしましょう的な?趣なのかしらん?






PCからAVアンプはHDMIでヘッドフォンアンプはUSBケーブルでつないでいるのですけど、K240で聴き比べると明らかにヘッドフォンアンプで聴く方がいい音なんですよねぇ。確かにミニジャック直刺しと変換プラグかましてAVアンプに繋いで聴くとの差が出るのか、それだけではないような聴いた感じもわかる位なのでやはりモニターヘッドフォンとのうたい文句は間違いは無いなぁと思いました。
バスドラの低音のキレと空気感と空間表現、シンバルのキレと伸びの良さはもう最高です。それとボーカルの美しさで私は十分元を取りました!!(*^^)v 






モニターヘッドフォンと言う事で少し構えてしまうような感じもあるのですが、確かに正確に再生していると思うし、かと言って聴き疲れすることも無く、普通にコンシューマ的使用にも十分対応できる非常にコスパのいいヘッドフォンだと思いました。

AKGなんて使ったこと無いけど一度は聴いてみたいなって言う人にはいいアイテムだと思います。これ書いている時点で、1台6000円前後と言う価格ですけど十分納得できる買い物になるんじゃないでしょうか。

あなたもAKGの世界に飛び込んでみては如何でしょうか?(背中ドーーン!)

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