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Pioneer S-CN301-LR

この小型スピーカーは、そのサイズからは予想外の鳴りっぷりを見せる性能があります。
サイズ的にRogers LS3/5Aよりは一回り小さいですが、じつに表現力の優れたスピーカーだと思います。背面バッフル型なので、低域の制御はそれなりに工夫を強いられますが、ツボにはまれば非常にバランスのいい再生音を聴かせてくれます。




巷の評価では低音が出すぎる傾向があるとのこと、実際使ってみると確かにこのサイズでなんでこんなに低音が出てくるのだろう?っていう印象はありました。

1年以上自分なりのセッティングで聴いてきたのですが、それでも不満が全くないと言う事は無く、その低音の出方に少しモヤモヤ感を持っていたのです。
どうやらアンプとプレーヤーとの相性からか、ずいぶん中低域寄りになっていて、ツイーターからの高域をその量で抑え込んでいるという感じなのでしょうか、自分の思う美音までは到達していない感がどうしても否めず、打開策としてスーパーツイーターキットを追加し、現在は落ち着きました。

音工房さんのSTWキットに中華製のプラホーンを簡易的に付けてSPの上にポン置きしています。ちなみにSTWには1㎌のフィルムコンデンサをつないでいます。

STW追加により、クリアで鮮明な高域が心地よく、さらに全体のバランスも整えて低域の輪郭も良い具合に締まって非常にキレのあるサウンドが手に入りました。
納得の音質が出来上がって、今はなんら不満はありません。


セッティングは自作のスティール製スタンド(高さ70cm)に50mm厚の御影石の上にソルボセインのインシュレーター、さらに金属製のスパイク型インシュレーターを入れて聴いています。スパイク型インシュレーターを外すとまた低域成分過多になってくるのですよね。

アンドリュー・ジョーンズ氏監修のもと作られたこのスピーカーは確かにいい音しますが、もう少し高域が鮮明に出て欲しいというのが私の率直な感想ですが、そうなるとコスト面での弊害が出てくるのかもしれませんね。あまり贅沢を言ってもきりがないですが、入りを上質にすれば、それ相応にきっちりと答えて再生してくれるスピーカーだと思います。

スピーカーケーブルを現在のベルデン8477から8470くらいの細いケーブルに変えればまた低域の音調も変わって落ち着くのかもしれませんね。




しかしこのファイバー製コーン、たかが直径10cmなのですけど響くのですよねぇ。
夜中に小音量で聴いていても、分解能力が高いというかアンプの性能が良いのかボンボン響くんですよ。
このスピーカーは安直に鳴らせる方ではなく、それなりにセッティングに気を遣う小型スピーカーだとは思いますが、発売当初のペア価格から見れば現在相当値下がりしているのでコストパフォーマンスは抜群のスピーカであると言えるでしょう。

平日の両隣さんがいないであろう時にパワーぶち込んで爆音再生も試みましたが、バランス崩壊することも無く迫力十分の再生音が飛び出してきました。
長時間それができないのが非常に残念ではありますが、こればかりは仕方がありませんね。 
パイオニア製のスピーカーも決して侮れない存在だと使ってみて再認識しました。



              









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