と、言うことで昨年10月に中古で購入したHD650なのですが、2013年モデル(木製のような化粧箱入りタイプ)ながらエージングも終わっていないという代物でしたが、さすがにイヤーパッドとヘッドパッドに加水分解が始まったようなものが装着されていたので両方新品に交換後、音漏れ対策を完璧にして約240時間ぶっ通しで音楽鳴らし、最終3時間はネットで公開中のエージングソフトを敢行した結果、素晴らしいサウンドを手に入れることができました。
FIIOK3とNR1609でも十分音量は取れて美音を聴かせてはくれるのですが、USBバスパワーだけじゃなく別電源コード式据え置きタイプのヘッドフォンアンプがやはり欲しくなってしまい、またいろいろ情報集めに勤しみながら良い代物を物色し始めたのでした。
自分は薄型タイプのオーディオ機器を好む傾向にあるのは重々承知なので、最初は機能満載でドイツゼンハイザー製のHDVD800にしようかと悩んだのですが、表題のように他にAKGも持っているのと、やっぱお値打ち品なので財布がぐずりだし文句を言いだしたので渋々諦めちゃいましたw HD650だけだったら間違いなくそのまま行ってたでしょうね(^^;
そうこうしているうちに有ろうことか見つけちゃったんですよ。良き品を。
そう、FOSTEXの名機HP-A8の実質後継機のmkⅡをね。即買っちゃいました。
それで、上の式の???は?
答え 幸せ(私には)
なんですよねw
ドイツ製のヘッドフォンと国産のDAC/ヘッドフォンアンプの組み合わせもなかなかのものでした。もちろんオーストリア製のヘッドフォンもw フォステクスの製品は初めてなのですが結構馬力があって優秀ですね。背面の入出力端子も豊富だしSDカードでDSD再生まで可能と至れり尽くせりで大変気に入りました。
音はクリアで余裕のあるサウンドを聴かせてくれますし、余計なキャラもなくとても素直な再生音で私は好きですね。捉えようによったら面白くない音とか言われてしまうのかな?
世に出てるヘッドフォンそのもののキャラが多岐にわたるのでアンプは素直な再生に徹するに越した事が無いのかもしれません。
で、どう言うわけかマランツNR1609もfiioK3もHP-A8mkⅡにしても主たるチップが旭化成のAKシリーズのラインナップになってしまったという偶然。
ゼンハイザーHD650 はその性能を出し切ろうとすれば結構気難しいところもあるのですが、よく言われるのが低域重視で高域が埋もれたように感じるとか音が丸くて輪郭がぼやけてるヴォーカルが奥に行ってしまうとか、色々個人の感想を耳にしますが、確かに今までモニター調のヘッドフォンを聴いていて急にこれを装着したら殆どの人がそう感じるのかもしれませんね。
AKGもHDと比べたらスタジオモニター調になりますし、もともとHDはどちらかと言えばホールトーンに近い感じだからでしょうか?
にしても、そんなに違和感なく聴けているのはHP-A8mk2の原音追及能力の高さが少なからず貢献しているからじゃないでしょうか。まだまだ潜在的な能力がありそうな感じがします。重量感マシマシのワイドな低音も正確に再生してるし、オープンエアータイプなのに結構耳奥がこそばゆくなる適度な音圧と埋もれることの無い美しい高域。中高域も決して丸くなくヴォーカルも聴きやすくて全てに刺さらないという優しい癒しの世界観。
HD650との相性も良く無茶苦茶いい音で鳴ってますよ。
と言うか、そもそもHD650の新品なんかは私にはとても手が出せないハイエンドクラスのヘッドフォンですし音が悪いはずも無い!!と素直に信じてしまう自分がいても別にいいでしょ。HD800台なんて恐れ多くてもはや神の領域ですわw
それとなんか、Q701のインピーダンス62Ωに対してHD650の300Ωは数字だけ見たら「ええ!」ってなるんですけど実際アンプにつないでみるとHD650の方が鳴らしやすいし音量が取れるのは音圧感度がQ701より10dB高いからなんでしょうか?? よくわからないけどそんな現象が起きてます。
HP-A8MK2を通して聴くHD650とQ701の音はいい意味で全然違います。
例えが変ですがQ701の音像と音質は非常にクリアで、4K,8Kのモニターで観賞するライブの様で、HD650の方は更にVRが加味されたような感じでライブを観てる生々しいサウンドです。サウンドモニター調に楽しむならQ701、長時間うっとり音楽鑑賞するならHD650かな。HD650はもともと刺さらない傾向だし、AKGの売りでもある潔い高域帯も全然きつくないですし、適度な音圧で長く聴ける良い音作りのアンプだと思います。
要はジャンル問わず聴いていてすごく気持ちいい音なんですよね。このアンプ、ほんとお世辞抜きでいい音聴かせてくれます。「気難しいヘッドフォンを鳴らすにはアンプが重要!」ってよく言われてますけど、このアンプ使いだしてなんとなく理解したような気がします。
本体をじっくり見てみると、ケース上面の空気取り入れ口から内部の発光やトロイダルトランスの一部を何気に見せてくるあたりがココロ憎いです。やっぱ見た目も音のうちと言いましょうか、安心感が湧いていい音に聴こえます。標準プラグも2個実装でAKGと同時に聞き比べもできますし、使い勝手もなかなかいいと思います。
音の好みは人それぞれですが、自分はもう他に目移りもしないであろうと思える良いヘッドフォンアンプでした。もうこれ一つさえあれば十分、最高に楽しめますわ。
なんだかんだでメイドインジャパンの工業製品はやっぱしいいモノが多いですよね。
余談ですが、今回ネットショップで中古美品のHP-A8mkⅡを買ったわけですが、我が家で唯一新品購入したAKG Q701やマランツNR1609の購入価格を1万円以上も上回ってしまったという悲劇 (^^;
いったい何度目の清水ダイビングなんだ。 もう複雑骨折が過ぎて、再起不能になりそうですわw
2022年度買って良かったベスト5
1位 dyson コードレス掃除機 SV20 (レーザー照射式ゴミ探知
2位 sennheiser HD650 (高音質ヘッドフォン
3位 fostex HP-A8mkⅡ (国産傑作DAC/アンプ
4位 国産檜すのこベッド (最強結露・湿気対策
5位 パナソニック浄水器 TK-CJ12 (最強コスパ浄水器
次回は3年ぶりにYAMAHAとオルトフォンのスピーカー配置換えをしたので再度スピーカーについて語ってみたいと思います。
でわでわ
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